国泰寺中学校とJRC 



■■ JRCと国泰寺中の歴史

1952年(昭和27年)  4月:青少年赤十字に加盟、登録式を行なう。
1956年(昭和31年) 11月:JRCによる教育公開発表会を開催する。
1962年(昭和37年) 12月:第2回青少年赤十字県大会会場校となる。
1968年(昭和43年)  5月:1年で1泊2日の学級の青少年赤十字TCとなる。
1986年(昭和61年)  4月:青少年赤十字研究推進校となる。(2年間)
1987年(昭和62年) 11月:青少年赤十字活動を取り入れた「教育研究発表会」 を開催する。
1991年(平成元年) 7月:ソ連白ロシア共和国チェルノブイリ被災生徒5名来校、 本校生徒と交流する。
1999年(平成11年) 6月:カザフスタン・セミパラチンスクより大学教授1名来校。本校生徒と交流する。
2000年(平成12年) 1月:ユネスコ奨励賞を受賞する。
            
6月:大韓民国京畿道仙府中学校と姉妹校になる。


 JRC重点取り組み「続けよう、一円玉募金」(平成16年度)

JRC重点取り組みは、平成14年から始まった生徒会の取り組みです。
平成14年度は「牛乳パックリサイクル」、平成15年度は「一円玉募金」に取り組んできました。

昨年からはじめた「一円玉募金」は、フィリピンに井戸をつくるという、国際的な赤十字活動に協力する活動です。
井戸→水……にちなんで、毎週「水」曜日に募金を行ってきました。
昨年は17,650円を赤十字社に寄付しましたが、残念ながら、まだ1つの井戸を掘る資金には届かなかったのです。

今年こそは、生徒会の「一円玉募金」でフィリピンに井戸をつくることができるように……との願いを込めて、6月に行われた生徒総会で、1年5組が「続けよう、一円玉募金」を提案し、多くの生徒の賛同を得て決定しました。


JRC掲示板
 写真左はJRC掲示板です。生徒会からの連絡やVS(ボランタリー・サービス)活動募集が貼ってあります。


■■■ JRC夏休み通信(平成16年8月)

夏休み、JRC(青少年赤十字)活動の一環として、生徒会のリーダーたちが国中生を代表して、JRCの研修会に参加しました。そして、専門のインストラクターから救急法を学びました。

また、今年も国中2年生2名が「広島・韓国青少年赤十字交流事業」に参加し、8月上旬、韓国の大田(テジョン)へ約1週間の日程で派遣されました。

この事業は、日本赤十字社広島県支部が、国際交流の機会を通じて、お互いの文化と生活習慣や歴史に学びながら、国際平和を目指す青少年を育成するとともに、お互いの青少年赤十字活動の意見や経験を分かち合うことを目的として行われています。

韓国では、韓国少年赤十字(RCY)メンバーとの交換会や赤十字キャンプに参加したり、ホームステイをしたりして親睦を深めました。
また、大韓赤十字社施設や独立記念館などの史跡などを見学し、韓国の文化や歴史も学びました。


■■ JRC県大会開催(平成16年11月)

11月6日(土)、国泰寺中学校を会場に、JRC県大会が行われました。
広島県内17校が参加し、夏休みの日韓交流事業 (本校生徒2名も参加しました)の活動報告などをおこないました。
その後、「災害」「献血」「音楽を通じた国際交流」の3つのテーマに分かれて分散会を行い、 研修と交流を深めました。


 スマトラ沖地震被災者支援募金(平成17年1月)

1月19日〜22日、国中で、インドネシア・スマトラ島沖地震の被災者支援のための募金活動を行いました。
これは、日本赤十字社の呼びかけを受け、生徒会が中心になって計画しました。
3日間で13,001円が集まり、1月24日に日本赤十字社へ寄付しました。

生徒の皆さん、ご協力ありがとうございました。

 生徒総会 JRC活動報告(平成19年5月)

国泰寺中学校は、1952年にJRCに加盟して以来、『humanity(人道)の実現』をめざして活動しています。昨年度は、生徒総会で「募金活動」がJRCの年間重点取り組みとして決定し、2学期から毎月執行部を中心に、校内の募金活動に積極的に取り組んできました。
 
 まず、昨年8月に起こった、送水トンネル崩落による、呉市・江田島市を中心とした断水事故の支援のための募金活動です。広島県の青少年赤十字メンバーは、この断水災害の様子を目の当たりにし、青少年赤十字の仲間たちに何かできないかと考え、8月31日と9月1日の2日間にわたり、飲料水用のミネラルウオーター3500本を、断水に苦しむ呉市・江田島市のJRC加盟校に届けたのです。呉市・江田島市内の加盟校では,赤十字の災害救援車両がメンバーからの水を携え到着すると,子どもたちが「水だ!命の水だ!」と喜んでいたそうです。断水により水の大切さ,また生きていくためにはたくさんの人たちの支えが必要であるということを学んだそうです。この活動は『友好の水プロジェクト』と名付けられました。国泰寺中学校の執行部も、2学期に入ってすぐ、この活動にかかった費用を支援するために、募金活動を行い、みなさんの協力で、6529円のお金を送金することができました。

 また、10月、11月には、国際支援のための募金活動を独自に行いました。さらに12月には、毎年NHKと日赤が共催で行っている『海外助け合い募金』に協力しました。1週間3年生が中心になって校内で呼びかけをし、22524円を寄付することができました。世界を見渡してみると、カンボジアに無数に埋められている対人地雷、イラク戦争に使われたクラスター爆弾の不発弾、このような戦争残存物によって命を落としたり、手足を失って職につけない若者達が多数います。貧しさのために伝染病の予防接種を受けられなかったり、清潔な飲料水を飲むことができず、病気で死んでいく子どもたち。まだ復旧の目途のたたない、ソロモン諸島の津波被害で苦しんでいる人々など、日本で生活していると、まったく思いもよらない現実が世界にはあるのです。私達は、このような現実に無関心でいいのでしょうか。何かできることがあるのではないでしょうか。このような視点から、昨年度は海外支援のための募金活動を積極的に展開してきました。

 2月には昨年度最後の募金活動を行いました。国内に目を向けてみると、新潟県中越地震災害で今なお不自由な生活をしている人がたくさんいることが分かりました。そこで、この災害の義援金を集めることにしました。結果は3日間で6,581円集まり、早速日赤広島県支部に届けました。

 この「募金活動によって世界や国内で困っている人の役に立とう」という取り組みは、本年度に入ってからも続いており、4月には能登半島地震災害の復旧支援のための募金活動を実施し、先日日赤広島県支部に届けることができました。

 昨年度の生徒総会において、生徒全員で決めた「募金活動」の取り組み。生徒のみなさんの温かい協力のおかげで大きな成果を残せたと思います。本当にありがとうございました。

 次に報告するのは、毎月1回健安委員会が中心になって行った校内VS活動です。トイレのクリーン活動、北校舎裏の落ち葉清掃、トロフィーを磨く活動、VS歌壇に花を植える活動などを行ってきました。VS掲示板にVSを募集し、それを見て生徒が参加するという方式をとりました。毎回30人を超える生徒が参加しています。また、この活動は、だんだんと広がりをみせており、この春休みには、バトミントン部が中庭の池の清掃活動を行いました。このような自主的なVSがこれからどんどん活発になってほしいと思います。

 次に国際交流についてです。先月、生徒会オリエンテーションビデオの中で紹介しましたように、放送部がこの6年間の日韓交流の様子をまとめ、『チング』という題名のドキュメンタリーを制作してくれました。この番組で分かるように、国泰寺中学校は日赤広島県支部が主催している日韓相互交流事業に毎年積極的に参加し、大きな成果を残してきました。昨年度は本校からの海外派遣は実現しませんでしたが、夏休みに三滝少年自然の家で1泊2日の日程で実施された「韓国青少年赤十字メンバーとの交流会」に執行部が参加しました。フィールドワークや食文化交流、ちぎり絵の共同制作などを韓国メンバーと一緒になって行い、友好を深めました。放送部の番組にもあったように、「世界の人々と友達になること」が、世界の平和の実現のためにどんなに大切かを思い知らされた2日間でした。本年度は、是非本校から韓国への派遣を実現したいと思います。

 その他、年間を通して行われたあいさつ運動は、朝の校内を前向きな雰囲気にすることができたと思います。ベルマークを集めて冷水機を買おうという活動も軌道に乗ってきています。広島原爆養護ホーム『舟入むつみ園』との交流の様子は、生徒会機関誌『こうさ』で報告した通りです。また、夏休みに行われたJRCの研修会にも昨年度はたくさんの生徒が参加しています。

 昨年度は、新たにJRCスピリット賞が制定されました。年間を通してJRC活動でリーダー的な活躍をした生徒を表彰する制度です。第1回目のJRCスピリット賞は、今年卒業した3人の生徒が受賞しました。

 国泰寺中学校は、広島県を代表するJRCのリーダー校で、全国的にも名前がよく知られています。これは、今までの長い伝統の積み重ねと、今の生徒一人一人の努力の賜物だと思います。

  赤十字の創始者であるアンリー・デュナンは、いつも周囲の人達にこう問いかけたそうです。「それが人間であることと、どう関わりがあるのか」この言葉にはhumanity(人道)の意味が深く込められています。
 みなさんもこの素晴らしい精神を大切にしながら、一緒にいろいろな活動に取り組んでいきたいと思います。ご協力よろしくお願いします。


デュナン像
    ↑国中正面玄関にある赤十字の創始者である「アンリー・デュナン」像




 生徒総会 「災害について考える研修会」参加報告(平成19年5月)

 みなさんは、災害について考えたことはありますか。僕たち執行部は、3月17日に実際に災害に遭った江田島市にある切串中学校に行き、「災害について考える研修会」に参加しました。江田島というと、みなさん覚えていますか。昨年8月に水道用の送水管が壊れて長い時間断水になってしまったのです。僕たちは、この事故のことを題材にして、災害が起こったとき自分たちに何ができるかということについて考えました。参加したのは、県内の青少年赤十字メンバー56人でした。

 みなさんは、毎日ふつうに使っている水道水が突然まったくでなくなったらどうしますか。一番困るのはどんなことでしょうか。 飲料水は、どうですか。人間は生きるために一日あたり1.5リットルの水が必要だそうです。コンビニやスーパーなどでミネラルウォーターやお茶を買ってきますか。ふだんだったら、それで済みそうですが、何百、千人という人がコンビニ、スーパーに殺到したらどうでしょうか。すぐ売り切れて足りなくなってしまうかもしれません。

 断水でほかに困ることはどんなことでしょうか。今回の断水事故で一番困ったのはトイレだそうです。今はほとんどの家庭が水洗トイレです。そのトイレが流せなくなるとどうなるでしようか。考えただけで怖いですよね。 その他、洗濯はどうするか。お風呂は使えない。シャワーもだめ・・・ふだん当たり前のように使えていたものが使えなくなる。水道から水が出ないというだけで、僕たちの生活はまったく成り立たなくなってしまうのです。

 この断水事故の様子について話してくださったのは、断水被害を経験した切串中学校の先生でした。20リットル入りのポリ容器を遠くから毎日運んだり、節水のため牛乳パックをまな板代わりに使うなど、大変苦労されたそうです。

 昼休みには、みんなで非常食を食べました。乾燥させてポロポロになったお米がビニール袋の中に入っていてお湯につけるだけで五目ご飯に早変わりします。正直言ってあまり美味しいものではありませんでしたが、量は結構多くお腹が満たされました。 午後からは、6、7人のグループに分かれて「災害に対して自分たちに何ができるか」というテーマで討論し合い、その内容を模造紙にまとめ、それを使ってグループごとに発表しました。その時出た内容には「募金をすること」「避難経路を設定しておくこと」「非常用のグッツを各家庭にそろえておくこと」など、いろいろな意見が出され、大変勉強になりました。

 そして、最後に行ったのは、切串中学校の近くの海岸清掃です。このアイディアは、昨年夏休みに行われた広島県JRCトレセンのワークショップで、切串中学校の平野さんという生徒が考えたもので、その案が今回実行に移されたのです。この海岸清掃は、切串中学校やそのほかの中学校の生徒たちと楽しく行うことができました。

 今回の研修会を通して、僕たち執行部は災害に備えること、そして仲間と協力し合うことの大切さを学びました。江田島で昨年起こった災害は、決して他人事ではなく、自分のこととして考え、いつどこで起こるかわからない災害に備えることを考えてみてはどうでしょうか。